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Flying Bunny

旅と外国・古き良きもの・あまいもの

旅の一期一会、その美しさ

ひとり旅をしていると、
旅先で誰かに話しかけられたり、
必然的に人に頼らざるを得ない機会が
圧倒的に増えます。

 

 

人に頼るときというのは
例えば道に迷った時。
切符の買い方がわからない時。
体調が悪くなった時など。

 

 

誰かに話しかけられるというのも結構あるもの。
海外では日本人に限らずアジア人同士は、
国籍に関わらずなんとなく
親近感を抱いてしまうものです。

 

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ちなみに前回の旅のあいだ
日本人と出会うことは、
パリを出てからは
最後の街マラケシュに着くまで皆無。
ですがそれまでにたくさんのアジアの人に
助けられました。

 

 

例えばシャウエンのバス停で
初めてのモロッコのバスに不安を持ち、
ちょっとそわそわしていた私に
話しかけてくれた20代の女の子。
台湾からバックパックを背負って、
ひとりで旅に来たという。
聞けば同じフェズ行きのバスに乗るという。

 

その彼女がまるで
20年前の自分を見たかのような出で立ちで、
とても微笑ましく逞しく思えたのです。

 

 

「モロッコちょっとコワイです」
とカタコトの日本語を話し。
わたしですらそう感じたのだから
若いこの娘ならなおさらそうだろうと思い、
そこに共感を示し、しばし互いの話を。

 

 

その後彼女が
「ちょっとトイレに行きたいから、
荷物見ててもらえますか?」と。

 

 

 

 

わかる

 

 

 

 

と思って超絶快諾。

 

 

 

 

ひとり旅で結構つらいのって、
でっかい荷物を肌身離さず持って
移動しなきゃいけないことなんですよね。
日本みたいに椅子や床に置いたまま、
気軽にトイレに行くわけにはいかないので。

 

 

しかしトイレに入る時これがかなり邪魔。
たいてい狭い個室のドアにひっかかるし、
開閉に差し障る。
スーツケースならまだマシで、
バックパックを個室内の床に置けるだけの
清潔な公衆トイレなんてモロッコにはそうない。


 

私もかつてそれで面倒な思いをしてきたし、
YES喜んで!って感じでしたね。

 

 

その彼女がトイレから戻って来て、
バスに荷物預けるのにお金いるらしいよ!
一緒に行こう!みたいに言ってくれたので、
それを知らなかった私は助かりました。

 

 

こんなふうに20代の若い子に
助けられることもあるのだよなあと。
昔自分がバックパッカーやってた時、
歳が自分の倍近くもある外国の女性に
話しかけたりする気概なんてなかったよなあと、
とてもありがたく思ったのです。

 

 

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さらにシャウエンに着いたばかりのころ、
船酔いと車酔いのダブルパンチで
意識朦朧としていた時、
流しのタクシーがつかまらず立ち尽くす私に
話しかけてくれた男の子がいました。

 

 

これまた若く22歳・
インドネシアの学生さんだという。
やはりバックパックを背負い、
私と同じようにタクシー待ちをしており。
軽い会話を交わしつつも私の様子を気遣ってくれ、
さらに私より先にタクシー待ちをしていたはずなのに、
タクシーをつかまえて先に譲ってくれました。



いいの?と言うと
Of course!No problem!と
荷物まで運んでくれました。

 

 

わたしの調子が悪くて
いいお礼のリアクションができなかったのが
今でも心残りですが、
この時は本当に立っているのもキツかったので、
彼の気遣いにとても助けられたのです。

 

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さらにもうひとつ、
これは純粋にただの出会いの話。

 

 

帰国する日、
カサブランカからパリまでの飛行機の中。
予定していた席になぜか先客がいて、
(いつもの逆パターン!!)
3人家族が3席横並びにちーんと座っている。

 

聞いたら席を代わってくれ、
私たちは見ての通りファミリーだから
離れるのはキツイんだ。
見て、小さな子供がいるんだよ、と言ってくる。

 

 

おお、さすが異国・・・と思ったけど、
小さいお子さんがいての移動の苦労も
多いにわかるので快諾。

 

 

じゃああなたの席はどこ?と聞けば
かなり後方列の3席真ん中シートで。
しかも上の棚に荷物を入れるスペースがなく
どうしようかと思ってたら、
隣の席のモロッコ女性が場所を空けて
ガッとねじこんでくれたのです。 

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その後ありがとう、から会話が始まり。

 

 

 

私の左隣がその女性、右となりがご主人。
つまりご夫婦の間に挟まれたわけです。
そこで席を代わりましょうかと言えばよかったのですが、
右のご主人があまりにも寡黙で言葉を発しないので、
ご夫婦だと気づかなかったのです・・・

 

 

その寡黙なご主人とは反対に、
とてもフレンドリーでよく話す奥さん(ありがち夫婦
おそらく40後半〜50代。
どこから来たの?カサブランカにはなぜ?から始まり、
マラケシュの雑踏は本当クレイジー、
市場の人もひどい人ばかり。
私はあんな街ダメだわ疲れちゃう、と。


 

さらにスマホでお住まいの街や
パリに住んでる娘さんの写真を見せてくれ、
たくさん話をしてくれました。

 

のどかでキレイな地中海が見えるお家に住んでいて、
パリにもお家を持っていて、
パリの大学に通う娘さんがいる。
今から彼女に会いにいくのだと。

 

パリまで4時間ほどのフライトでしたが、
彼女の楽しいトークを聞いているだけで
時間はあっという間に過ぎました。

 

 

パリにもうすぐ着くという頃、
彼女が「私ばっかりしゃべっちゃって
ごめんなさい。大丈夫だった?」と
意外なことを聞いてきたので、
全く!すごく楽しかったありがとう!と。

 

 

事実彼女のお話はとても楽しかったし、
スマホでどんどん画像を出しては
嬉しそうに娘さんの話をする
その表情を見てるだけで
温かい気持ちになれたし。

 

 

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飛行機を降りる直前、
彼女がこう言いました。

 

 

 

「Bise(ビズ)してもいい? 」

 

 

 

Biseはフランスの挨拶みたいなもので、
頬を数回交互に寄せ合って
軽くキスするみたいなもの。
(実際にするんじゃなくて唇で音を立てます)

 

 

これフランスでは日常茶飯事的に
そこらじゅうでやってるのを見るのですが、
私は実際Bise未経験で。


 

わーーー(〃ω〃)
なんか照れるけどしてしてーーー♪(同性です
と答えて、
ハグしてチュッチュのBiseしてもらいました。

 

 

 

 

良い。

 

 

 

 

 

これいいわ、一瞬で仲良くなれるな、
と思いました。

 

 

 

言葉が違っても瞳の色が違っても、
肌の触れ合いは一瞬で違いの壁を溶かすもの。
これがフランス人にとっては日常的なわけで。
そりゃアムールに情熱を注ぐってもんですわ。



ま、わたしは日本人なんでアレですが、
これ日本では浸透し得ない挨拶だなと思いました 笑

 

 

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そんなわけでこれは話の一部ですが、
旅先でのふとした出会いは
一人であればあるほど増えます。
 

 

複数の旅だとお互いに助け合ってしまうし、
他者から見ても他に仲間がいるなら、
あえて話しかけたり
手を差し伸べなくてもいいだろうと
いうことになるからです。 

 

 

そして一人で旅をしている者は、
同じように一人でいる人に敏感になります。
旅先で助けられた経験を持つ者は、
同じように誰かを助けようとするものなのです。

 

 

総じて旅先での出会いは
長い人生で見ればほんの一瞬の切り取りで、
もう二度と会うことのないものがほとんど。

 

 

たまたま一緒に居合わせた
その時間だけを共有し、
またそれぞれの道と居場所に帰って行く。

 

 


その刹那さゆえの稀有に、
美しさを感じるのです。




 

 

 

 

 

∵ きょうのあまいもの ∵

またアイスですw
違うの、今日のはわりと高級なアイスなの!
表面パリパリだったし!

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